

天空の至宝 “黄金みどり”
秘境で生まれた唯一無二の緑茶
静岡駅から車で1時間以上。山合いから山奥へと分け進み、ようやくたどり着く、標高550メートルの茶園。
その霧深い渓谷に抱かれるようにして広がる茶畑で、一風変わった緑茶が生まれました。その名も「黄金(こがね)みどり」。
その茶葉は、一般的な深緑ではなく、まるで太陽の光をそのまま写し取ったかのような、黄金色の新芽が特長です。
この自然界では極めて珍しい突然変異によって誕生した茶葉は、全国でもこの地でしか育てられておらず、まさに「天空の至宝」と呼ぶにふさわしい存在。
茶畑を囲む山々と、寒暖差の激しい気候が、この特別な茶葉に深い味わいと香りをもたらします。
まるで秘境の中に眠る宝物のように、知る人ぞ知る存在として注目を集めています。
01
偶然見つけた一本の新芽。
そこから約40年、黄金に広がる茶畑に。


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偶然見つけた一本の新芽。
そこから約40年、黄金に広がる茶畑に。
すべての始まりは、たった一本の新芽でした。
今からおよそ40年前、ある日ふと目に留まった、ひときわ明るい黄金色の若芽。他の茶葉とは明らかに異なるその色彩に驚き、
今からおよそ40年前、ある日ふと目に留まった、ひときわ明るい黄金色の若芽。他の茶葉とは明らかに異なるその色彩に驚き、ひと株ずつ大切に挿し木をして増やしていきました。
気の遠くなるような年月をかけ、試行錯誤の末に少しずつ畑を広げていった結果、現在では見渡す限り一面の「黄金みどり」が育つ茶園が広がるようになりました。
突然変異は偶然の現象ながら、ひとつひとつの苗を大切に守り育て続けてきた生産者の情熱と執念があったからこそ、この特別なお茶が今、世に知られるようになったのです。
02
ここだけでしか味わえない、凝縮された旨み。
杯を重ねるたびに広がる余韻をたのしむ。


02
ここだけでしか味わえない、凝縮された旨み。
杯を重ねるたびに広がる余韻をたのしむ。
「黄金みどり」の味わいの最大の特長、それは驚くべき旨みです。
一口含むと、まずはやわらかな甘みが広がり、次第にじんわりと奥深い旨みが押し寄せてきます。
一口含むと、まずはやわらかな甘みが広がり、次第にじんわりと奥深い旨みが押し寄せてきます。繊細さと力強さを併せ持つ不思議な魅力を醸します。
一煎目、二煎目と杯を重ねるごとに表情が変わり、時間とともにふくらみを増すような印象すらあります。
日々の喧騒を忘れ、茶器を手にじっくり味わう時間は、まるで贅沢な瞑想のひととき。
特別な一杯ではあるけれど、日常のなかにさりげなく取り入れたくなるそんなお茶です。
黄金みどり茶園
園主・佐藤浩光さんの
おすすめのいれ方

【しずく茶でたのしむ】
手のひらサイズの小皿に茶葉を1gのせ、茶葉全体が浸るまで、ゆっくりと水を注ぎます。
そのまま5分間待ち、旨みが十分に染み出してきたら、茶碗に小皿からお茶のしずくを一滴一滴、大切に垂らすようにして注ぎます。
2杯目以降は、お水を注いでから2分間程度の待ち時間で、変わりゆくお茶の旨みの変化を八煎目までおたのしみいただけます。

黄金みどり
香り高く、旨みたっぷりなまろやかな味わい。甘味が口から鼻に抜け、香りの余韻をおたのしみいただけます。
茶葉 / 10g
¥1,300(税込)
茶葉 / 30g
¥4,752(税込)
03
光を浴びて、黄金に変わる。
自然が生んだ神秘の茶葉。


03
光を浴びて、黄金に変わる。
自然が生んだ神秘の茶葉。
お茶づくりの常識を覆す、不思議な現象が「黄金みどり」にはあります。
通常、お茶は太陽の光を遮り、光合成を抑制することで、旨み成分が増すとされています。
しかし黄金みどりはその逆。日光をたっぷり浴びることで、
通常、お茶は太陽の光を遮り、光合成を抑制することで、旨み成分が増すとされています。
しかし黄金みどりはその逆。日光をたっぷり浴びることで、新芽が黄金色に変わり、なおかつ豊富な旨み成分を蓄えるという特異な性質を持っています。
茶株の上部はまるで光に導かれるように黄色く染まる一方で、下の葉は緑のまま。上の黄金色の葉は光合成を行わず、クロロフィル(葉緑素)をほとんど持ちません。その下の緑の葉が光合成を行い、栄養分を送り込むのです。
この光感受性による変化は、まさに自然の神秘としか言いようがありません。
さらにこの品種は、他の地域では根付かないという特異性も持ち合わせています。
苗を外部の研究機関に提供して育てたところ、枯れてしまったという報告もあります。
気候、標高、土、風、光。すべての自然条件が揃ったこの地でしか育たない。まさに、唯一無二の存在なのです。
04
生産量は年間わずか。
手作業が生む、こだわりの茶葉。


04
生産量は年間わずか。
手作業が生む、こだわりの茶葉。
「黄金みどり」は、見た目の美しさだけではなく、その希少性にも価値があります。
年間に収穫できる量はごくわずかで、そのほとんどが手間ひまかけた手作業によって育まれています。
特に新芽の時期は、葉が非常に繊細なため、傷みやすく、収穫には細心の注意が求められます。「黄金みどり」の茶畑は急峻な場所にあり、大型機械を持ち込むことができないので、手入れも摘み取りも、最終的な仕上げにいたるまで、人の目と手で確認されながら行われます。
また、この茶葉特有の味と香りを最大限に引き出すため、製茶工程も微調整を重ね、まるで一枚一枚の葉と対話するように仕上げていきます。
こうした丁寧な仕事が代々引き継がれ、「黄金みどり」の持つ繊細な味わいと深い余韻を生み出しているのです。

黄金みどり
香り高く、旨みたっぷりなまろやかな味わい。甘味が口から鼻に抜け、香りの余韻をおたのしみいただけます。
茶葉 / 10g
¥1,300(税込)
茶葉 / 30g
¥4,752(税込)
お話を聞いた人

【黄金みどり茶園・園主 佐藤浩光さん】
20歳で家業を継ぎ、茶農家としての一歩を踏み出した佐藤浩光さん。
ある日、父とともに見つけた黄金色の新芽をきっかけに、40年以上かけて「黄金みどり」の茶畑を育て上げました。
唯一無二の「黄金みどり」を世に送り出した彼の言葉には、自然と共に生きてきたからこそ語れる哲学と静かな情熱がにじみ出ています。
その穏やかな語りと深い洞察は、お茶を超えて、聞く人の心に静かに沁みわたります。
【黄金みどり茶園】